WICKEY LABOについて
紙から生まれる、革のような温もりと佇まい

WICKEY LABO(ウィッキーラボ)は、紙を細く巻いて作られた「ペーパーレザー」を用い、
かごやバッグ、暮らしを彩るインテリア雑貨を制作・提案するクラフト教室・ブランドです。
紙という身近で軽やかな素材でありながら、編み上げることで生まれるのは、
ふっくらとした厚みと革のような上質な質感。
手仕事ならではの温かみと、
日常のインテリアや装いに自然と調和する洗練されたデザインを大切にしています。
ポーランドのInstagramとの出会いから始まった探求
ペーパーレザーのクラフトに出会ったきっかけは、
ポーランドのクリエイターがInstagramに投稿していた、
紙を編み込んだ美しい作品の数々でした。
紙を細く巻いた紐を使って緻密に編み上げられたその造形は、
一見すると紙とは思えないほど美しく、豊かな表情を持っていました。
紙からこんなにも表情豊かな作品が作れるのかという驚きと感動が、
この技法を深く研究し始める原点となりました。

世界のペーパーウィービング文化と日本の暮らし
東欧をはじめとする海外では、紙や新聞紙を細く丸めて編み上げる
「ペーパーウィービング」と呼ばれるクラフト文化が存在し、
ポーランド語圏では「papierowa wiklina 」パピエロヴァ ヴィクリナ(紙のウィッカー)、
トルコ語圏では「kağıt ip」カーウット・イップ(紙の紐)、
と呼ばれる素材や技法に関連した表現があり、
現在も素晴らしい作品を生み出している作家の方々がいます。
それぞれの地域で培われてきた編み方の知恵や造形美に学びながらも、
WICKEY LABOでは日本の住空間や現代のライフスタイル、
そして日本人の美意識に寄り添うかたちへと昇華させることを目指しています。
紙にまつわる、父との記憶
私にも、紙にまつわる小さな記憶があります。
子どもの頃、質屋を経営していた父が、薄い紙をくるくると
細い紐のように巻き、巻いていないところに筆で番号を書いてお客様から
お預かりした商品につけていました。
どうしてゴムをつかわないのかと尋ねた私に
長期保管になる場合ゴムは劣化してしまう、
大切なお客様の商品がどなたのか分からなくなっては大変だから
撚った紙は強いから使っていると話してくれました。
当時は何とも思わなかったその光景を、今になって時々思い出します。
独自メソッドとして体系化し、手作りの楽しさを届ける
海外の伝統的なペーパーウィービングの技法を研究し、日本の暮らしや感性に合わせた独自の編み方・設計を体系化してきました。
ふっくらとした質感の編み心地、そして軽くて丈夫なペーパーレザー。
WICKEY LABOでは、初心者の方でも安心して基本から学べるレッスンやワークショップを通じて、自分の手で暮らしの道具を生み出す楽しさと豊かな時間をお届けしています。
PAPER LEATHER by WICKEY LABO

ペーパーレザーには、「これが唯一の正解」という完成された答えがあるわけではありません。
今も研究の途中です。
昨日より今日。
今日より明日。
もっと独創的な色にできないか。
もっと面白い質感にできないか。
もっと大きなものをつくれないか。
紙から、まだ何が生まれるのだろう。
ランプシェードをつくってみて、
ペーパーレザーは小物やかごだけの素材ではないと感じました。
造形になるかもしれない。
まだ名前のない何かになるかもしれない。
だから、WICKEY LABOは「教室」ではなく、LABOと名付けています。
完成されたものを教えるだけの場所ではなく、
つくる。試す。考える。そして、またつくる。
そんな場所でありたいからです。
紙の可能性は、まだ途中です。
私は、この技術に出会ってから、毎日の中に「次はこれを試してみたい」が生まれました。
ひとつできると、また次を試したくなる。
失敗しても、なぜだろうと考えたくなる。
そして、昨日までただの紙だったものが、自分の手で見たことのない形になっていく。
その面白さを、一人でも多くの人に知ってほしいと思っています。
WICKEY LABOでお伝えしたいのは、完成作品のつくり方だけではありません。
素材からつくること。
自分で試すこと。
そして、
「次は、何をつくろう?」
と考える楽しさです。
紙の可能性は、まだ途中です。
WICKEY LABOも、まだ途中です。
だからこそ、その先を見てみたいと思っています。